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コンサルティングの現場から見た医療・介護のリアルを解き明かす

お取り組み紹介:医療法人社団ピーエムエー ソフィアグループ様

time 2018/07/28

お取り組み紹介:医療法人社団ピーエムエー ソフィアグループ様

ーソフィアグループの目指す医療・介護について教えてください。

野島氏

法人名のピーエムエーは、「Positive Mental Attitude(積極的な心構え)」

「Progressive Medical Achievement(進歩的な医学の業績)」の頭文字から名づけられており、「ソフィア」という単語は知恵や英知、そして職人の技術知という意味があります。

また当法人の基本的理念の一つに「感動を創り、安心と満足を与える施設とする」というものがあります。常に積極的な心構えで、医療介護領域の知識や技術を学び、実践をすることにより、具体的で効果的なエビデンスを積み上げ、新たなケアを生み出していく。そして職員はその成果に達成感や喜びを感じ、そのケアを受けたご利用者様やご家族様は、安心や満足を得て、それぞれの感動へと繋がっていく。更にその感動を多くの方々に共有して頂き、当法人に関わる全ての人が幸福になれる、そのような医療・介護を目指しています。

石原氏

そうですね。私の所属するソフィア横浜では、「専門性の高い看護・介護・リハビリ」「明るく優しいケア」「ご家族への安心」を施設理念として掲げています。理事長が精神科医であることもあり、重度の認知症の方や精神疾患を有されている方の利用、需要が多い現状があります。

その様な状況において、当法人・当施設は「地域一番の認知症ケア・認知症予防ケアを目指す」をスローガンに掲げ、「認知症ケアと言えばソフィア」と認知されることを目指しています。

ー接遇を通して理念浸透をということですが、きっかけについて教えてください。

野島氏

当法人に集まるメンバーは、「人を大切にしたい。」「より良い介護をしたい。」等前向きな考え方を持っていますが、価値観が違えば、同じような考え方であっても、行動は千差万別であり、足並みが揃わないということも出てくると思います。「接遇」においてもそれは同様であり、「ピーエムエーにおいての接遇とは何か」がきちんとした形になれば、それは理念と同じく共通のものさしとなり、「接遇といえばピーエムエー」というブランディングを図る上でも、大きな材料となると考えています。

石原氏

近年様々な事件による報道などにより、介護施設に向けられる目はより一層厳しいものになっています。介護施設は元々閉鎖的な印象を持たれており、施設内において実際にはどのような対応が行われているのか、不安の目を向けられる状況にもなっています。その様な状況下、介護施設における「接遇」は、事業運営における様々なリスク軽減に繋がる非常に重要なものといえるのではないでしょうか。不十分なコミュニケーションや声掛け等が、問題やトラブルを生むこともありますが、これを人物のせいにせず、法人全体の課題と捉え、ピーエムエーという法人における「接遇スタンダード」として確立、定着させることが大切であると考えています。

ー接遇ケアプロジェクトを行って行く中で、一番大切にしたいことは何ですか?

石原氏

一番重要だと考えているのは、なんといっても「基準作り」です。接遇ケアプロジェクトというとなんだか壮大なことのように聞こえますが、大切なことは相手が誰であれ、「理解する」事を大前提として接していく姿勢ではないかと考えています。ただ、一口に「理解せよ」と言っても、得手不得手がありますよね。だからこそ、そうした方々の拠り所になるような基準や指針を作っていくことができれば、誰もが活躍できる職場になると思っています。

野島氏

私が大切切にしたいのは、「職員の共感しやすさ」と「実行性」です。そのため今回は現場の最前線で患者様・ご利用者様・ご家族様と接する職員を配置しました。医療介護領域において、一番大切なのは現場と、そこで働いている職員達です。上が決めたことをやるということではなく、現場の職員達がプロジェクトメンバーとなり、日頃の状況を思い浮かべながら、現場目線でピーエムエーの接遇スタンダードを創れれば、実用的かつ自分たちの想いを形にした大切なものとして捉えられ、プロジェクトメンバーではない他の職員も共感しやすく、実行しやすいものとなると考えています。

プロジェクトメンバーは、重責を感じてしまうかもしれませんが、プロジェクトが成功した際の喜びや自信はとても大きいものであると思います。そして今後ピーエムエーという法人は、自分たちの想いや願いが、自分たちの手で実現できる場所ということを、今回のプロジェクトを通して、職員全員で共有できればと思っております。

「接遇といえばピーエムエー」というブランド化に向けての意気込みと覚悟が伝わって参ります!

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