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コンサルティングの現場から見た医療・介護のリアルを解き明かす

医学博士 川西 秀徳 様(2)

time 2018/05/30

医学博士 川西 秀徳 様(2)

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病院経営の視点

静清リハビリテーション病院病院長就任直後から、特徴と弱点分析をし、医師を含めて各部署役職者全員に面談し、SWOT・クロス分析、職員満足度調査、職員退職者アンケート・面談調査、各部署(病棟含めて)・院外巡視などを行い、日本医療評価機構の病院機能評価認定の重要性とその目的を十分に理解してもらうようにしています。

また、院の短期、中期、長期計画と、その実施計画の周知にも努力しています。経営の視点で経営情報の欠如、落差の大きい現場と当R&D本部との関係、命令系統の問題など、改革と改善も必要としています。医療の質の視点の欠如もあり、職員教育の視点ではその見直しと、新たに職員プロ教育のシステムの導入を行いました。職員業務評価システムの欠如に関しては、現在当グループは新人事考課制度を導入し実施の前段階にあります。縦横の職員コミュニケーションと前向きな姿勢の欠如もあり、コミュニケーションスキルの教育もまだ十分でないが継続しています。定期的な地域住民のための情報広報誌発行も計画に入っています。職員情報誌(New Professionals)の隔月発行は、就任後スタートさせました。この情報誌と共に当院におけるスタッフ管理者経営・運営会議でこれらの様々な改善すべき問題点を取り上げ周知させ可能な限り徹底化して解決策の施行となります。

以上の如く、私の就任以来、院長として病院の革新的改革と変革とその品位について常時改革してきましたが、その目標は一人一人の患者さまに最高のリハビリテーションを主格とした包括的ケアと信頼の医療を提供することであり、診療・リハビリテーション・看護・介護の質、プロフェッショナリズムと経済性の融合並びに地域包括的在宅ケアへのグループ病院としての直接介入も、現在特に力を入れつつある分野です。診療・リハビリテーション・看護・介護サービスの質の向上は、病院機能評価の維持と更新、更に医療の質の向上であり、一方では、経済的意識を十分に一人一人の職員スタッフが持つことがとても大事です。

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