Axis

コンサルティングの現場から見た医療・介護のリアルを解き明かす

インタビュー:キャストグループ代表 弁護士 村尾 龍雄 様

time 2018/05/30

インタビュー:キャストグループ代表 弁護士 村尾 龍雄 様

インタビュアー 金森のブログはこちらからどうぞ!

キャストグループが擁する日中10拠点の日本及び中国資格の弁護士、会計士、税理士との強力な連携体制で、法務、税務、会計の総合的なサービスをワンストップで提供します。

≪金森≫

先生は、企業法務の分野でご活躍されていますが、企業法務の弁護士の仕事については、馴染みのない方も多いと思うので、まず簡単にご紹介いただければと存じます。

企業法務の弁護士の仕事には、例えば、どのような内容があるのでしょうか?

≪村尾先生≫

企業法務は日本の上場企業のお客様を中心として、企業の経営活動に関わる法律問題について法律面のアドバイスをすることが主たる仕事です。

弁護士というと、弁護士バッヂをつけて法廷で相手方を追い詰めるイメージがあるかもしれませんが、企業法務を取り扱う弁護士は時間の大半をアドバイス、契約書や意見書(アドバイスを書面にしたものです。)の作成、相手方企業との交渉に費やします。これにより企業は訴訟や仲裁に巻き込まれる可能性を防止することが出来るわけです。

 

≪金森≫

先生が企業法務の弁護士をやっていて本当によかった、と感じる瞬間は、どのような時ですか?

≪村尾先生≫

訴訟に発展しかねないような厳しい交渉案件についてお客様の立場を代理しながらも、相手方企業の立場も最大限考慮して粘り強く交渉した結果、お客様も喜び、相手方企業も喜ぶような円満解決ができた時ですね。どちらからも感謝されて、弁護士冥利に尽きます。

 

≪金森≫

先生が代表を努められている「弁護士法人キャスト」は「Chambers Asia 2009」で、「中国投資」分野のトップグループにランキングされていますが、企業法務の中でも、特に中国ビジネスを専門としていらっしゃるのですか?

≪村尾先生≫

そうですね。私どもは香港、台湾を含む中国に関係する企業法務を中心としています。具体的には日本企業が中国企業と取引したり、現地に子会社を設立、運営する中国企業のお手伝いをする仕事も増えてきています。

 

≪金森≫

現在、「弁護士法人キャスト」を含めたキャストグループ全体では、中国のどこに拠点を持っていらっしゃるのですか?

≪村尾先生≫

弁護士事務所として上海に拠点があり、2名の弁護士が常勤しているほか、会計や税務のアドバイスを行うコンサルティング会社として上海のほか、大連、北京、蘇州、広州、深セン、香港に拠点があります。

 

≪金森≫

日本企業における中国ビジネスの重要性がたいへん高まっている中、先生を含めた中国ビジネス専門の弁護士に対するニーズも高度化、多様化しているのではないでしょうか?

≪村尾先生≫

そうですね、中国経済がどんどん伸びている中で、日本企業から寄せられる質問には法律だけでなく、会計や税務も含めた総合的アドバイスを行わないと正解にたどり着くことが出来ない複雑な問題も増えています。

また、中国企業や香港企業が日本でビジネスを行うアドバイスをする場合には、中国語や英語で全てをこなさなければなりませんし、彼らが理解できるように、日本の制度を中国や香港の制度とどこが違うかを比較しながら説明する必要があります。

≪金森≫

そのように高度化、多様化するニーズに応えていくのは、とても遣り甲斐がある反面、ご苦労やプレッシャーも計り知れないものと想像いたします。

先生がそういったものに負けない強靭な精神と肉体を維持するために気をつけていらっしゃることがあれば、ぜひ教えてください。

≪村尾先生≫

精神面では難しい案件でもそれを担当出来てラッキーだと感謝し、楽しみながら処理するように努力をしています。「こんな難しい案件に直面して大変だ」と思うか、「こんな難しい案件を担当できてついてる」と思うかは捉え方の問題ですからね。肉体面では毎週最低2、3回はプロのコーチと1時間マンツーマンでテニスをすることで体力を維持しています。

≪金森≫

先生は、お忙しい中でもやはりしっかり自己管理をなさっているから、心身ともに安定して素晴らしいお仕事をされるのですね。大変勉強になりました。本日は、貴重なお時間を本当にどうもありがとうございました。

インタビュアー 金森のブログはこちらからどうぞ!

down

コメントする