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コンサルティングの現場から見た医療・介護のリアルを解き明かす

テレビマンユニオン 女性制作者の皆さん

time 2018/05/24

テレビマンユニオン 女性制作者の皆さん

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Q.テレビ制作の取材現場で「これが一番大変だった!」ということを教えてください。

土井様:

大変なことはたくさんあったような気がするのですが、喉元過ぎると忘れてしまいます。(でないとやっていけない)

なので、一番ではないのですが、編集室に泊まり込むと、何日もお風呂に入らない、寝ない状態が続きます。

そんな生活からようやく解放されて家についたとき、ものすごく眠いのに、そのままベッドに倒れ込めないのが辛いですね。

よぼよぼの状態で、とにかくお風呂に入ってから携帯の電源をオフにして寝ます。

竹村様:

あまり「大変」と思わないタイプなのですが…

一般的には、南米でスタッフがストに巻き込まれ、帰国できなくなる…とか

沖縄取材のとき台風で取材スケジュール、航空券がすべてキャンセルになる…とか

そんなことから、編集で一月帰れず、週に何回風呂に入るか計算して暮らす20代前半…とか

でも、そうした時間的肉体的な大変さは皆「もっとよりよいものを」と妥協しない結果なので、苦労の一つには入らないかもしれません。

それより、肉体的につらくなってきたときに、いかに取材相手に対して誠実に真摯にいられるか、スタッフに対しても思い遣りを持てるかが一番大変な気がします。

小林様:

大変なことは次々起きますが、この仕事を始めた新人がまずとまどうのが、言葉(業界用語?)だと思います。「バッテラ、持ってきて!」(=バッテリーライトという照明機材の一種)というディレクターの言葉に、「バッテラ寿司」を探しに走った新人ADがいたり、編集していて「ポン寄り、入れておいて」(=アップの映像のこと)という指示に、ストーリーには全く関係ない「本」の表紙の映像を入れたADがいたりと、逸話は絶えません。

 

Q.大変な御苦労の反面、仕事を続けていてよかったなと思うことは何ですか。

土井様:

普通に生活していたら行かない場所に行けたり、人との出会いがあるのが一番大きいです。また、取材した人が喜んでくれると、やっててよかったなぁと思います。

宮井様:

社内に私しかデザイン屋がおらず、技を盗ませてくれる先輩がいないことが恒常的に大変です。そんな中、ADの頃から知っている同世代たちが、ディレクターやプロデューサーになって、デザインを頼んでくれるようになったことが嬉しいです。

Q.御社は現場で働く女性が多いと伺っていますが、女性が働きやすい環境を作るための工夫があったら教えてください。

土井様:

テレビ業界は旧態依然の男社会で、弊社の中も基本的には、かなりの男社会です。そのため、会社側がしている工夫というのは、特にありませんが、強いて言うなら、女性同士が結託して、自分達の働く場所を確保しているという状態でしょうか。年の近い女性たちが、ちょっと力のあるポジションになってきたので、少しずつ働きやすくはなっているように感じます。

竹村様:

私が入社したときには既にかなりの女性スタッフが働いておりました。思えば、参加したプロジェクトすべてに女性ディレクターか女性プロデューサーがいました。創設期の女性陣がかなりバイタリティに溢れていたり、他の制作会社と比べ、女性の働く土台は築かれているのではと思います。だから自然と女性が意見したり、現場で力仕事をしていても違和感がないのかもしれません。

Q.これからのテレビを担う「妹達」へメッセージ。

土井様:

わー。そんなおこがましい!

よろしくお願いしますって感じです。

小林様:

精神的、肉体的に「タフ」であることは、どうしても必要です。余力がないと、次の企画のためにアンテナもはれない。

また、外に目線を向ける仕事の様に見えますが、永く続けるためには、自分と向き合うことも意外と大切です。

竹村様:

テレビ離れが進んでいる今なので、テレビと括らずに映像が活きる方法を考えられます。

外に外にと、新しいことに目を向けられるのは楽しいタイミングだと思います。

刺激をくれる方を求めています。

宮井様:

(先輩方へ)いつか追い抜かします、頑張ります。

 

素敵な時間と楽しいお話をありがとうございました。
これからも、ますます輝いてください!

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